
カーペットに付着したコーヒーやお茶などのシミは、時間の経過と共に除去しにくいものとなります。シミを見つけたらこすらずに、適切な方法でなるべく早く対処する事が大切です。そこで、掃除のプロが現場で活用している、カーペットのシミ抜き方法をご紹介します。
準備
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使用するのはスプレーボトル(水・洗剤用と2つ要る)・ブラシ類・雑巾(2枚)
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シミの周りのホコリ等は粘着テープや掃除機などで除去しておく
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プロ用シミ抜きセット等もある。写真はジョンソンの商品
シミ取り用雑巾のたたみ方
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シミ抜き作業に使用するシミ取り用雑巾のたたみ方
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縦に半分にたたむ。少し細長い形になる
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端からくるくると巻いていくと完成
★ この他に、シミ判別用の雑巾も必要です。(水で濡らしたあとしっかり絞って普通にたたんだ物)
★ カーペットのシミ抜きを行う際には、必ず目立たないところで試してから作業を進めてください。洗剤の効き方や用具の使い心地、汚れの落ち方などを確かめます。さらに素材が作業によって傷んでないかなどもチェックします。とくにウールやシルクといった天然素材のカーペットには注意が必要です。
1. シミの判別(水性または油性のシミかを判断するテスト) カーペットに付着しているシミ汚れが水性のものか油性なのかによって、使用する洗剤や作業方法に違いがあります。 そのため、作業の前にシミの判別を行わなければなりません。
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シミを確認して、シミ周りのホコリなどをあらかじめ取っておく
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水で濡らしたあとよく絞った雑巾を、シミの上から軽く押し当てる
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雑巾にシミがしっかり移ったら水性のシミと判断する。油性のシミは作業方法が異なる
2. シミ抜き作業 水や洗剤は、霧吹きなどスプレーボトルに入れて使用すると便利です。水性の汚れの場合、使用する洗剤は中性または弱アルカリ性の洗剤を水で少し薄めて使用すると、後のすすぎ作業がラクになるし、素材にもやさしいのでおすすめです。このシミ抜き作業のポイントは「カーペットのシミ汚れを雑巾に移す」こととなります。
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洗剤をシミの外側から中心部に向かってスプレーするシミ以外には洗剤をつけない
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シミの上に準備しておいたシミ取り用の乾いた雑巾をのせる
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シミがある雑巾の上からブラシを軽く押し当てて前後に動かす
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カーペットから雑巾にシミ汚れが移動したかを確認する雑巾の使用面が汚れたらすぐに新しい面に替える
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雑巾の汚れた部分を隠すように巻いていく。シミが消えるまで2-①~⑤の作業を繰り返す
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★ 専用ブラシがない場合は、似たようなブラシの他、靴ブラシなどでも代用できる(100円ショップでも購入可能)
3. すすぎ作業 すすぎ作業はとても重要となります。なぜなら、カーペットに洗剤が残っているとベタついて汚れが付着しやすくなる他、素材を傷めてしまう事もあるのです。したがってすすぎ作業は、素材に洗剤成分を残さないことを目的とする大切な作業となります。
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シミ抜き作業で洗剤を使用した場所に、ボトルに入れておいた水をスプレーする
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水をスプレーした部分に雑巾を乗せて2−①〜⑤と同じ作業をする
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カーペットの洗剤分がしっかり取れるまですすぎ作業を繰り返して終了となる
消臭作業

★ 臭いが気になる場合は消臭剤を使用する。
(分解型の消臭剤がお勧め)
- ペットと一緒に暮らしている方は、お掃除・臭い対策など、ペット情報満載の「ペットと掃除」もご参考ください。