室内でペットと暮らしていると避けて通れないのが被毛の問題(毛の生えているペットが対象です)。被毛の汚れとしての性質はホコリとよく似ています。風や衝撃によって空気中に飛散しやすいが、若干の間空気中に浮遊したあとは、徐々に沈降して建材や家具などの上に付着します。したがって、各エリアのお掃除をする場所をチェックするときは上から順番に見ていくとよいでしょう。もうひとつの問題は消臭。しっかり掃除をすることが消臭につながります。特に重要になってくるのは換気をよくすることです。換気扇や給気口、エアコンや空気清浄機など空気の通り道をこまめに掃除をすることで、室内の空気が新鮮できれいになります。
室内上部のお掃除
室内の上部の汚れとは、主にホコリやペットの被毛などです。除去には大きくわけて3つの方法があります。1. ハタキなどを使い払い落とす、2. 雑巾(水で濡らした後固く絞ったもの)などを使い拭き取る、3. 掃除機(毛の付いたノズルを取り付けたもの)で吸い取るなどがあります。最近では、静電気の力を利用してホコリを吸い付けるといったハタキなども市販されています。…室内上部:電気のカバーやカーテンレールの上、エアコン、家具の上など
床掃除
床は、他の場所と比べて作業範囲も広く汚れがたまりやすいので、お掃除するにも特に気を使います。床掃除は、床材に合わせてそれぞれお掃除方法が違います。凹凸の少ない床面には、ホコリや被毛などの比重の軽い汚れは、歩行や空気の流れにより角や端などにたまりやすくなります。その反対に、凹凸のある床面には、凹の部分に汚れがたまりやすく、全体的に汚れていきます。床材と汚れの関係を考慮してお掃除をしていきます。
● フローリング ● たたみ ● カーペット ● クッションフロア ● 大理石
フローリング
お掃除方法・・・ 掃除機の後に水拭きします。床面に凹凸の少ないフローリングは、ホコリや被毛などの比重の軽いものは、歩行や空気の流れにより角や端などにたまりやすくなります。そのため掃除機を丁寧に、特に角や端、ハバキなども吸い込み口を細口のものに取り替えてしっかり掃除!その後、しっかり絞った雑巾またはモップにて拭き上げます。
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目に沿って掃除機をかける まず、フローリングの目に沿って掃除機をかけます。毎回でなくてかまいませんが、ノズルの毛を出して、フローリングの目の中の抜け毛、ホコリをかき出すようにかけましょう。
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細いノズルで角や端を掃除 掃除機のノズルを細いものに付け替え、角や端を掃除します。壁との境に沿ってノズルを動かします。
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ブラシのノズルでコンセントの上を掃除 見落としやすいのがこの部分。コンセントにほこりや被毛が付着しているのは危険ですので、角をかけるついでに掃除します。使いやすいのは毛の付いたノズルです。
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ブラシのノズルでハバキの上を掃除 ここも押さえておきたい場所です。ハバキの上部1~2cmの部分に掃除機をかけるときは、ブラシのノズルを使うと壁が傷ついたりしないのでおすすめです。
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水拭きする 水で濡らした後固く絞った雑巾またはモップにて水拭きします。掃除機と同じくフローリングの目に沿って拭いていきます。モップを使うと座り込まずに掃除ができます。
特性と注意点・・・一般的な集合住宅などで使われているフローリングなどは、木材の表面に透明な樹脂塗装されているだけなので、基本的に水(液体)がフローリングを最も傷める原因の1つです。一時的には大丈夫ですが木部がいつも湿っていると、そり・収縮・亀裂などを生じるので、日常必要以上の水(液体)を床面に放置しないようにしましょう。
たたみ
お掃除方法・・・ 掃除機の後に水拭きします。畳は植物繊維(いぐさ)を織り込んでいるため、畳の目の中に抜け毛が絡まりやすいのです。そうじするときは畳の目に沿って作業をすることが大きなポイントになります。
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目に沿って掃除機をかける 掃除機のブラシを出して畳の目に入った抜け毛をかき出すようにかけていきます。目に沿ってかけないと掃除の効果が薄くなるばかりでなく、畳を傷めてしまうことにもなります。
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畳よせの上を使いやすい道具で掃除 ペンキのハケや掃除機のブラシのノズルで畳よせ(畳と壁の間にある木部)の上の抜け毛やホコリを掃除します。ペンキのハケを使うことで、掃除機のノズルを付け替えないで作業を進めることができます。
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水拭きも目に沿って拭く 畳は水に弱い建材ですので、水拭き作業には水で濡らした後しっかり絞った雑巾またはモップを使用します。作業は掃除機と同じように畳の目に沿って拭きあげます。
特性と注意点・・・一般的な集合住宅などで使われているフローリングなどは、木材の表面に透明な樹脂塗装されているだけなので、基本的に水(液体)がフローリングを最も傷める原因の1つです。一時的には大丈夫ですが木部がいつも湿っていると、そり・収縮・亀裂などを生じるので、日常必要以上の水(液体)を床面に放置しないようにしましょう。
カーペット
お掃除方法・・・ 掃除機の後にシミなどがある場合はシミ抜き作業をします。カーペットは床面が凹凸だらけなので、基本的に人やペットの歩く通り道(獣道)が1地番汚れていきます。掃除機をかけるときも、通り道となる部分はカーペットの毛も汚れとともに押しつぶされた状態となっていますので、その毛を立たせるように倒れている方向とは逆の方向にかけます(起毛効果)。カーペットの毛足の長いものや、掃除機だけでは起毛できないときは、ナイロンブラシの毛が固めのものを使用して起毛し、その後に掃除機をかけます。
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掃除機を重ねがけする カーペットの掃除はどれだけ丁寧に掃除機をかけるかがポイントです。抜け毛が絡みやすい床材なのでゆっくり掃除機をかけます。また、掃除機を半分ずつ動かして重ねながらかけます。毛の長いカーペットの場合、掃除機をかける方向は倒れている毛を起こす(起毛)ようにかけていきます。
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角や端を細いノズルで フローリングと同じように、掃除機のノズルを細いものに付替えて、角や端を掃除します。壁との境に沿ってノズルを動かしていきます。
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獣道を起毛させる 人やペットが多く通る獣道では、カーペットの毛が倒れています。倒れた毛の下にある汚れは掃除機では取りにくいものです。ナイロンブラシなどを使い、倒れている毛を起毛した後に掃除しましょう。
特性と注意点・・・ カーペットは水(液体)を吸収しやすいため、液体系の汚れや臭いなども素材の中に吸収されてしまいます。カーペットがいつも湿っているとカビも生えやすくダニの住処としては最適な状態となるので注意が必要です。
クッションフロア
お掃除方法・・・ 掃除機の後に水拭きします。床面に凹凸の少ないクッションフロアの掃除は、基本的にフローリングと同じです。ホコリや被毛などの比重の軽いものは、歩行や空気の流れにより角や端などにたまりやすくなります。そのため掃除機を丁寧に、特に角や端、ハバキなども吸い込み口を細口のものに取り替えてしっかり掃除!その後、しっかり絞った雑巾またはモップにて拭き上げます。
特性と注意点・・・ 一般的に使われているクッションフロアとは、塩ビ系のシート状床材のことです。表面は特殊なビニール層の上に模様を印刷し、その印刷面に透明なビニール層を塗布した仕上がりになっています。防水性には良いほうですが、クレンザーなどの研磨剤が入っている洗剤を使うと表面に細かい傷が付きます。さらに、シンナーやベンジンなどの溶剤系は避けてください。
大理石
お掃除方法・・・ 表面加工してある大理石の場合、掃除機の後に水拭きします。掃除機は、角や端などは掃除機の先を細口または外して使用します。角の砂などが取れないときはハケを兼用すると便利です。水拭きは、水で濡らした後しっかり絞った雑巾またはモップにて拭き上げます。大理石と大理石の間に目地がある場合は、目地も掃除します。
特性と注意点・・・ 石素材の床は種類も多く、天然石なのか人工石?コーティングされているのかなどでそれぞれのメンテナンス方法が異なります。特に、吸水性のある天然石などに汚れ(おしっこなどの液体)が染み込んでしまうと掃除をするのがとても大変ですので、表面に専用のコーティング剤を塗布する事をお勧めします。
そそうをしてしまったときのお掃除
ペットと暮らしていく中で、覚悟しなくてはならないのがソソウの問題。しつけをしておくとある程度までは安心ですが、突然の事故的ソソウも考えられます。耐水性に優れている床なら液体系の汚れの掃除も簡単ですが、カーペットや畳、フローリングなどのように液体の汚れに弱いものは、できるだけ早く汚れを除去しなくてはなりません。実際に、オシッコなどには量も多く強烈な臭いがついており、シミ抜き作業だけでは取りきれません!しかし、応急処置として以下の方法を紹介します。臭いも汚れも時間が勝負です。発見したらすばやく対応しましょう 。
カーペットのシミ抜き方法
お掃除教室で詳しく説明しています「カーペットのシミ抜き方法」をご覧ください。
トイレシートの処理は消臭剤で!
きれいな部屋の基本は、ウンチやオシッコの始末がよくできていることです。処理の仕方を覚えて、嫌な臭いのしない部屋を目指しましょう。
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排泄物の部分に消臭剤をまく 排泄物に消臭剤をスプレーした後、小さく折りたたみます。あらかじめペットシーツの下に新聞紙を敷いておくとより効果的です。臭いも汚れも時間が勝負なので、発見しだい速やかに処理しましょう。
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袋の中に入れる 臭いを防止するにはここで袋に入れてしまうことをおすすめします。入れた後には消臭剤を撒き、袋の口を縛ります。
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フタのあるゴミ箱へ入れる 臭いを防止するにはここで袋に入れてしまうことをおすすめします。入れた後には消臭剤を撒き、袋の口を縛ります。
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ゴミ箱の中に消臭剤をまく ゴミ箱の中にも消臭剤をまいておけばさらに効果的です。まいた後はすぐにフタを閉めましょう。
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トイレシーツを敷いていた場所にも消臭剤を! 新しいトイレシーツを敷く前に、使用済みトイレシーツを敷いていた場所にも消臭剤をまきます。
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★ クッションフロアはソソウの処理が簡単な優れもの! 一般家庭では、風呂場の脱衣所やトイレなどで使用されていることが多いクッションフロア(CF)は、床材の中でも凹凸がなく耐水性に優れているので、掃除のほか、ソソウの処理も簡単にできます。
ケージまわり
ケージまわりは最もペットが長くいる場所です。そのため汚れや抜け毛が一番多い場所だと考えられます。こまめに掃除をしていきましょう。ペットもキレイなほうがすごしやすいものです。きれいに掃除をしてあげることで、ペットは毎日健康に過ごすことができます。病気の予防にもつながります。
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格子 臭いを防止するにはここで袋に入れてしまうことをおすすめします。入れた後には消臭剤を撒き、袋の口を縛ります。
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敷物 抜け毛が付きます。とくに換毛期のあるペットにはその時期はこまめな掃除を心がけてください。また、時機を見て敷物自体を新しいものに交換するとよいでしょう。
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ベット ペットが一番よくいる場所なので、それだけ抜け毛や臭いもたまります。常に衛生的にしてあげることがペットの健康につながります。
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水 常に新鮮な水を用意してあげましょう。抜け毛やホコリが水の中に入ったまま放置しておくと不衛生になります。
ソファーのお掃除
ソファーは革(合成)製品がお勧め
ソファーには大きく分けて布製のものと革製のものがあります。ペットのいる部屋の場合、抜け毛やソソウの問題などを考えると革製のもの、特にビニールレザーや合成革などがよいでしょう。
★ 表面が布素材のソファー : 日常のお手入れでは、掃除機をこまめにかけます。そのときに布の縫い合わせも細いノズルを使いながら忘れずに掃除しましょう。また抜け毛が目に付くようならガムテープやローラーで除去していきます。布地のソファーなどにオシッコをしてしまったらクリーニングをした後、消臭剤をスプレーしてください(クリーニングの方法としてシミ抜きを応用して下さい。それでも無理な場合は業者にクリーニングを依頼するのが無難です。)
ソファーは革製品がお勧め
- 1. 掃除機をかける掃除機の先をT字ノズルに取り替えて、カーペット用の毛を出した状態で全面に掃除機をかけます。
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2. 縫い合わせ、クッションの間にも掃除機をかける 掃除機の先を細いノズルに取り替えて使います。この部分には汚れやゴミがたまりやすいので、特に念入りに作業をします。
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3. 拭きあげる 固く絞った雑巾で拭きあげます。洗剤を使うときは、ソファーに直接かけてしまうとムラの原因になるため、雑巾にスプレーしましょう。
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4. 洗剤をふき取る 洗剤を使用した場合は、キレイな雑巾でもう一度拭きあげます。乾いたら革製品専用の保護クリームを塗りこんでおくとよいでしょう。
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5. 頑固な汚れはメラミンスポンジで メラミンは髪の毛の1万分の1の枝のような繊維でできています。そのため、細かい部分に入り込んだ汚れもかき出すことができます。使用前と使用後でははっきりと色に差が出てしまうため、ムラにならないように、全体をまんべんなく均等な力でみがくのがポイントです。
- ペットと一緒に暮らしている方で作業を依頼される場合は注文のさいにお伝えください。(エコ洗剤を使用し、一部の 作業などが変更されます)また、ペットによる床や壁や柱の引っかき傷などの損傷をリフォームいたします。 詳しくは「 ペットでリフォーム事例 ・ リフォーム or クリーニング 」にて